ご挨拶
校長挨拶

本学園は5年前に創立150周年を迎え、今年155周年運動会を迎えることを大変喜ばしく思う。
開成の勇壮な運動会は、生徒によって準備され、運営される。
部活動とは別に、学年を越えて全員が参加し、組のために一丸となる活動は他にはなく、先輩と後輩、そして中1~中3はクラスを越えた交流にもなり、開成学園の一体感につながっていく。
高3各組は、応援団、巨大な壁画(アーチ)、応援団歌(エール)を1年前から準備し、下級生への競技指導体制(4月から当日直前までの約1か月間)を組む。その運営について、熱い議論を戦わせ、様々な才能を生かし役割分担される。高2学年は運動会準備委員会を統率し、さらに審判団、審議会、記録委員会の中心となり、怪我を限りなく減らす工夫を行い、他の学年とともに下支えする。準備に苦労してくれた生徒達の献身的な努力を真摯に讃えたい。
来場された皆様、生徒によって準備された運動会を存分にお楽しみいただきたい。
開成中学校・高等学校校長 野水 勉
運準委員長挨拶
随分と遠いところまで来てしまった。
ある日、突如として現れたその背中。とても大きくて眩しくて、どれだけ手を伸ばしても絶対に届かなかった場所で、強く輝いていた。あまりにも強烈だった。何とかして近づきたくて必死に後を追いかけたけど遂に横に並ぶことすらできなかった。
あの人の隣で、同じ景色を見てみたかったんだろう?沢山のものを貰っては抱えきれずに溢した。自らが望んだ道のはずなのに何故か苦しんで、何度も後ろを振り返っては、幾重にも後悔を積み重ねた。道しるべなんてものは、どこにもなかったというのに。
あの目映い光の前で無邪気にはしゃいでた時、あの時だけは、私は本当にどこまでもいけたんだ。どこか恋しくなるような気もするけれど、でも私には、隣で信じ続けてくれた人がいる。愛すべき人がいる。この夢を託したいと、そう思えた人がいる。
これは定めなのだ。もう、戻ることはできない。
運動会準備委員会委員長
審判長挨拶
変化を厭わない姿勢、変わり続けていく姿勢が開成の運動会の伝統なのだと言われる。しかし、どれだけの時間を経ても変わらない本質がある。それは、「競技」であり、人と人の対峙である。そして、その場を司るのが、我々審判団である。
大空の色も濃くなり、葉桜が勢いを増す頃。普段の何気ない日常に覆い隠されている2100人分の感情が、季節に呼応して力強く湧き出してくる。組を背負い、生身の自分でぶつかり合う。ずっと変わらない、勝負の営み。勝者だとか、敗者だとか。そういった枠組みを超えて溢れ出す、痛々しいほどの彼らの輝きに、我々は向かい合う。
初夏のひかりの中、とめどない感情の奔流の源となる競技を支え、戦いの土俵を定めること。その奥にある一人ひとりの物語を見届けること。それこそが、我々の使命である。
審判長
審議会議長挨拶
運動会審議会は、1年間かけて前回の運動会を振り返り新しいルールなどを決定する機関だ。私は、この1年間を「新しい運動会の土台を作る1年」と位置付けた。
現在、運動会は伝統と時代の変化の両立が求められている。特に今期は、様々な意見が飛び交い、運営は困難を極めた。「形骸化」したとも評される審議会に対し、その価値を高めることが「新しい運動会」に繋がると信じ、改革を目指した。
私は運動会とは、在校生・先生・OB・その他開成に関わってきた全ての人の思いが詰まったものだと思う。私が導いてきた新しい審議会が、今後そうした思いを新しい運動会へ届けるにふさわしい場になれることを信じている。
「よりよい運動会のために」「いかに伝統と時代の変化の調和を図るか」
ぜひ、これらを考えながら、運動会に臨んでほしい。皆の健闘を祈る。
審議会議長
記録委員長挨拶
運動会は、その年だけで完結するものではありません。毎年、高校三年生が積み重ねてきた研究と試行錯誤の成果の上に、新たな戦術と指導方針が築かれます。過去の経験から学び、それを統合し、さらに発展させていくことで、運動会は世代を超えて進化し続けてきました。
こうした「歴史」を確かな形として残すことこそ、記録委員会に課せられた責務です。私たちは運動会に向けた練習から本番に至るまでの過程を映像として記録し、公式資料として保管します。そして、それらを次年度の高校三年生へと引き継ぐことで、新たな戦術や発想の礎としています。この積み重ねこそが、本校運動会の大きな特徴である独創的かつ多彩な戦術を生み出してきました。
ご来場の皆様には、目の前で繰り広げられる熱戦の背後に、百五十余年にわたり受け継がれてきた歴史と、その歩みを記録し続ける記録委員の存在にも、思いを馳せていただければ幸いです。
記録委員会委員長